聡明な読者諸賢はもうお気付きだろう。
今月未だにブログを書いていないのである。
ドーモ、ORCAです。

時事ネタでも書こうと思っていたのですが、完全に旬を逃してしまいました。
それでも何か形に残しておきたいので書いておきます。

コミュニティとそこで生まれたもの

何度かTwitterで話題にしていますが、私はそれなりに長い期間東方Projectのコミュニティにいます。
本業もIT界隈ということもあり、ユーザーコミュニティやOSSコミュニティなど、コミュニティが中心となって文化が発展していく様子を見ています。

こういったコミュニティ主体で生まれたミーム(meme: 文化情報、文化の遺伝子)はコミュニティの共有財産とされることが多く、明示的に特定の主体が所有者となることはあまりありません。

そのため、あとからやってきてコミュニティの財産を乗っ取ろうとする企みが後を絶ちません。
いや、最近はやらかした側が負けることを学習したのか大人しかったのですが、今回のゆっくり茶番劇騒動で再び注目を集めています。

商標権のような、自己のブランドの保護を目的とした権利の行使は本来あらかじめ自己のブランドの独自性を確立してからそれを商標として登録するのが想定されている運用であり、
コミュニティで共有されている既存のブランドに対して「誰も所有権を主張しないならこれは自分のものだ」というのは、コミュニティを破壊し、自己のブランドを毀損しようとする愚かな行いです。

もちろん商業的には誰も所有していないものの権利を先に主張するというだけの行いで、それだけであればまっとうな行いです。
コミュニティの中で代表者を選出し、代表者が商標を取得してコミュニティの公開するというのが商業的に、そして法的には正しい防衛策なのですが、
誰がコミュニティの代表者になるのか、費用はどう負担するのかなどの問題があり、基本的にコミュニティが商標を取得するケースはあまりありません。

例えば東方Project関連では生みの親であるZUN氏が、今回のゆっくり関連であればブームの火付け役となったニコニコ動画を運営するドワンゴがコミュニティの代表として商標を取得する方向に向かっています。

思うところ

例えば特許権の場合はパテントトロールのように他社から買い取った特許で儲ける手法が成り立っているのですが、商標の場合は既存の愛称などを商標登録して権利を主張してしまうとコミュニティからの強い反発を生み、最終的に自己のブランドを毀損しただけで終わるというのがこれまでの傾向として明らかになっています。
コミュニティ側の反撃の手段に一部過激なものもありますが、自己のブランドを毀損してまで商業的に失敗する可能性が高い手法を選択するメリットが私にはいまいちピンときません。

失うものが何もない無敵の人がコミュニティを攻撃するためにやるならわかるんですけどね。

いずれにしてもコミュニティから生まれたものを扱うなら、コミュニティと良好な関係を築いていくほうがお互いにとって健全なのではないでしょうか。
OSSのフリーライド問題もそうですが、一番の良顧客となりうるコミュニティを蔑ろにしても良いことなんてないですよ。
コミュニティに媚びろというのとはちょっと違うので塩梅が難しいですが。

本当はもっと熱いうちに書きたかったのですが、これを書いている時点で既に何も得られずに終わってしまったようで、
なんで明らかな悪手をあんなに自信満々に繰り出せたのかという疑問だけが残りました。
ただの悲しいお気持ち表明なのであまり調べずに書いてしまいました。法解釈や起きた事柄に間違いがあったらごめんなさい。

コミュニティもそこでマネタイズしたい人もみんな幸せになる方法を考えて欲しいんですけどね。
商標利用料の請求なんてちょっと安直すぎませんかね…

5月の記事がこれだけでいいのか不安になる内容でした。
例大祭や大東方展にも行ってきたのでそういう話をしたかったのですが、その前にこれは書いておかないとなと思ったので先に。
急に暑くなって辛いので最近はDead by Daylightに涼みに行っています。
楽しいですよ、鬼ごっこ。

それでは。